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食事のすすめ方🥄(離乳食~移行期食)

 離乳食期は食べ物を噛む練習をする大切な時期です。子どもの様子を見ながら、無理のない食事を誘い、噛む力を身につけるようにしています。本園では、初期食・中期食・後期食と分けて食事の提供ができるようにしています。

 離乳食開始はいつから?
<離乳食のOKサイン>
・よだれをよく出す
・スプーンを近づけると口を開く
・食べ物を見ると口をモグモグさせる

実なしスープやみそ汁の上澄みを用意して、口を開けたり動かす姿が見られるか様子を見て離乳食を開始しています

初期食
開始の目安時期:5~6か月頃(開始4週目までは1回食、5週目~2回食となり、園で1回家庭で1回食べる)
発達:食べ物を取りこめるようになる
食品の形態:ペースト状からドロドロジャム状をゴックンすることから始める
食べさせ方:スプーンの先に食べ物を少量のせて、下唇にあてチョンチョンとサインを送る。口を開けるのを待って、スプーンを下唇の上に置き、唇を閉じたら食べ物をできるだけ舌の先の方へ入れる。

おかゆの形態

初期1週目(10倍がゆ)
初期2週目
初期3~4週目
初期5~6週目(7倍がゆ 米つぶ半)
初期7~8週目(米つぶ1全)


中期食
目安時期:7~8か月頃(2回食)
発達:モグモグして食べられるようになる 
食品の形態:舌で押しつぶせる豆腐くらいの軟らかさ、とろみをつけたものが食べやすい。おかゆは5倍がゆ。
食べさせ方:声かけをしながら食べ物を見せ、口を開けるのを待つ。口を開けたら下唇の上にスプーンをのせ、上唇ですくい取らせ唇を閉じてモグモグさせる。

食べさせ方

初期食授乳の時より起こした角度の縦抱きにして食べさせます
中期食テーブルの上の食事がよく見えるように、前向きに抱いて食べさせます


後期食
目安時期:9~11か月頃(3回食・・・園で2回、家庭で1回食べる) 
発達:歯茎でつぶして食べる 
食品の形態:歯茎でつぶせる厚焼き玉子状で一口大の大きさ。おかゆは全がゆから少しずつ軟飯にする。
食べさせ方:手づかみやつまんで食べる練習、スティック状の食品を前歯で噛み切る練習をする。

後期食
お座りが安定したら椅子に座らせ、保育士と向かい合って食事ができるようにしています。
汁椀に手を添えてすすり飲んでいます

 
 自分で食べたいという欲求を満たしたり、自分で食べる機能を育てるために手づかみ食べができるように誘っています。
お皿を用意し、スティック状や1cm角程度に切った野菜を少量ずつ入れて誘います。

にんじんスティックを手でつかんでいます
口元に上手に運び、かじりとって食べています


移行期食(離乳食完了)  
目安時期:12か月頃~ 
発達:歯茎でつぶしたり、歯で噛んで食べる
食品の形態:歯でつぶせるハンバーグ状。大人の食事に近い物を食べやすい大きさに調節して、しっかりと噛んで食べられるようにする。
食べさせ方:スプーンの持ち方、食べ物のすくい方、口への運び方は身につくまで手を添えて、繰り返し丁寧に伝える。食べ物はすくいやすいように、寄せて固まりにする。汁の具は汁を飲んでからスプーンですくって食べさせる。

移行期食
つくし組 移行期食
スプーンを握ることや使う練習をしています
コップを持ち上げて飲むことができるようになります


たんぽぽ組 給食
すみれ組 給食


食器の工夫  上手に噛めるように、子どもの口の機能の発達に合わせた食器選びも大切です。
スプーン 子どもの唇の幅より狭く、浅くて先のとがってないものを選びます。
コップ  縁が小さなものがよく、1歳までは直径が7~9cm位の縁の厚くないコップを選ぶとよいでしょう。

上:初期食、中期食用(膝に抱いて食べるため柄の短いものを使用) 
下:後期食用(椅子に座ると子どもとの距離があるため長い柄のものを使用)
離乳食児、移行期食児使用


毎日の食事を展示して、形態や量をお伝えしています

 食事はコミュニケーションの場であり、食べ方を学ぶ大切な場面です。食事時間が一番のコミュニケーションの場になるよう、ゆったりとした楽しい環境づくりを心がけたいと思います。