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「もしも」に備えて ~不審者対策訓練①~

 災害には、ひんぱんに起こっている地震や豪雨などの自然災害の他に、不審者などの人的災害もあります。園では、月1回災害(火災・水害・地震・津波等)の避難訓練を、年2回不審者対策訓練をして、対処や避難の方法を確認・見直ししています。0歳から5歳児の小さなお子さま方ですが、「もしも」の時には落ち着いて保育者の指示に従い避難できるように、繰り返し訓練を行っています。6月30日(金)は1回目の不審者対策訓練を行いました。

 園の通用門は10時から15時までは施錠していますが、『施錠前(10時前)の、しかも事務所に誰もいなかった時に不審者が侵入した』という想定です。雨天のため、どのクラスも室内で過ごしていました。

「あれ?見たことない人だ」「すみません。何かご用ですか?」おかしいな・・・不審者だ!

 不審者の侵入に気付いた最初の職員が、笛と防犯ベルで合図をして次々に他の職員に知らせます。笛や防犯ベルの音に気付いた園長先生が、傘を持ってかけつけます。(傘→『相手との距離を保てる、刃物などを持っていた場合に防御できる』などで傘が有効であることを警察から教えてもらい、それ以来、事務所内、テラスの掃除道具入れ、玄関などに傘を常備しています。)

「園から出てください!」「警察に通報しますよ!」

 また、笛や防犯ベルの合図を聞いた保育者は、子どもを部屋の奥へ誘導して人数確認、入口の鍵を閉めます。電気を消し、カーテンも閉めると椅子等を持って防御の体制をとります。

「大丈夫よ。」
「じっとしててね。」
「このまま待つよ。」

 不審者が園から出ていくと、園長先生が各クラスの様子を確認して回り、訓練は無事に終わりました。その後、すみれ・たけ・ゆり組は遊戯室で園長先生から今日の不審者対策訓練の話を聞いたり、「いかのおすし」の紙芝居を見たりしました。

 

「今日は不審者対策訓練でしたね。」
紙芝居「いかのおすし」
「みんな、覚えようね。」

○防犯の大切な合言葉○「いか」=知らない人についていかない  「の」=知らない人の車にらない  「お」=危ない時はおきな声を出す 「す」ぐ逃げる  「し」=あったことを大人にらせる   覚えて帰ったかな?お家でも聞いてみてくださいね。
 また、「園にいるときだけではなく、お家の方と買い物や公園などに出かけた時にも気をつけましょう。子どもだけでトイレに行ったり、お家の人と離れてお菓子売り場やおもちゃ売り場などに行ったりせず、必ずお家の人と一緒に行きましょうね。」ということも話をしました。

 園では「もしも」に備えて職員は全員笛を装着し、各保育室に防犯ブザーと催涙スプレー、出入り口の戸に鍵があります。

笛を常時携帯
防犯ブザー、催涙スプレー
不審者の侵入を防ぐための内側の鍵
警備会社ALSOKに直通の非常ボタンもあります

 そのようなことがないのが一番ですが、今後も、様々なパターンを想定して訓練を重ねることによって、「もしも」の時でもお子さま方の安全を確保できるようにしていきたいと思います。今回は、年度始めのため園内だけでの訓練でしたが、秋には、『園内に不審者(警察署職員)が入り、職員の誘導による子どもの避難状況、職員の不審者対応、警察への通報、パトカー到着、警察が対応』などを児島警察署の指導のもとに行う予定です。
 夏に向けて、キャンプや旅行など、ご家庭でも外出の機会が増えることでしょう。この機会に、『おでかけのときの約束』についてお子さまと話し合ってみてはいかがでしょうか。