春にみんなで種まきをし、水やりをして育てた朝顔。夏になり、たくさんの綺麗な花を咲かせました。クラスにある朝顔の本に載っている色水遊びの様子を見て、「こんな風にお花で遊びたいね!」と話をしていたので、お子さま方は期待を膨らませながら花が咲くのを待っていました。そんなお子さま方の期待に応えるべく、そして科学の世界への第一歩となるよう、2日間のたけ組実験室を開催し、朝顔の花を使って色水遊びや色水実験をしてみました。
~1日目~
ではさっそく、花びらから色水を作ってみよう!
一人ずつすり鉢とすりこぎ棒を用意し、自分で色水を完成させました。コップに移し替えるとジュースに見立てて楽しんでいましたよ。
染め紙をしてみよう!
完成した色水で染め紙をしました。和紙を三角や四角の形に折り色水に浸けると、綺麗な色が移ります。紙の折り方や色水の浸け方を工夫することで、それぞれの模様に変化がつきました♪
~2日目~
染め紙が楽しかったようで、「もう一回した~い!」とリクエストが挙がりました。2日目、まず始めは、1日目に作った色水を使い、もう一度染め紙をしました。1日目に作った染め紙よりさらに工夫したり試したりして、面白い模様を作り上げていましたよ♪
色水で実験をしてみよう!
2日目のメインは、色水の実験です。今回用意したものは、
①お酢 ②アルボース液 ③レモン ④重曹 です。
これらを朝顔から作った色水に加えるとどのような変化が起きるのか、実際に試してみました。
朝顔の色素には“アントシアニン”という成分が含まれ、まわりが酸性に傾くと赤に、アルカリ性に傾くと青に発色します。
色が変わると、「赤になった!」「青だ!」と驚くお子さま方。
そういえばお酢とレモンって似ているよね。どんな味がするかな?と問いかけると、
「すっぱい!」
どちらも赤色に変化したことに気付き、もしかしたら、お酢とレモンはお友達なのかな?とみんなでお話しました。
そしてクライマックス。すべての色水を1つにまとめ合わせると…
酸とアルカリが反応して炭酸ガス(二酸化炭素)が発生しました。
まだ酸やアルカリなどの言葉を使って仕組みを理解することは難しい年齢ですが、今日の経験が記憶の片隅に残り、いつか「そういえば、あのとき青色に変わったな~」「こういう仕組みだったのか!」と経験と知識が結びつく日が来ると良いなと思っています。「おもしろかった!」「不思議に思った!」という経験がお子さま方の学びへの入り口になることと思います。
また、実験に参加し、お子さま方から「またやりたい!」と言う声が聞こえてきました。紫キャベツなどでもできるようなので、お家にある身近な材料を使って遊んでみてはいかがでしょう♪